DeNA中畑監督、辞任会見全文 「ダラダラした組織というのは僕は一番嫌い」

「もう一度こういったチャンスがあるのであれば、トライしていきたい」

 指揮官は続けて「本当にあのやるべきことはやれたし、結果こうやってファンの方にも集まっていただきました」と話しながら、会見場の窓から見えるファンに「ありがとー! 本当にありがとー!」と声をかけた。

「もうこれだけで、十分野球人でよかったなと。そしてこのポジションにつかせていただいた高田GMにもね、心から感謝して、そしてもう一度こういったチャンスがあるのであれば、トライしていきたいなという気持ちで、今はいっぱいです。4年間、本当に短かったね。あっという間でした」

 ファンに愛された4年間に充実した表情を浮かべながら「みなさん、ありがとうございました。そしてみなさんまたよろしくお願いします」と感謝の言葉を口にした。

 その後は質疑に答えた。

――改めて4年間を振り返ってみてどのような気持ちですか?

「本当に監督業ってのは、どういうものかなという不安の中からスタートしましたけれども、何かあの、単にマスコミの方の存在が勇気を与えてくれたかな。最初チームそのものを見た時には、どうしようかなと。戦力がなくてね。非常に血迷ってしまうくらい不安でした。でも、毎日のようにこうやってマスコミが集まってくれたの。その元気で動いていく中で、徐々にノーヒットノーランをやられた、でも話題になる。だから、4年間でマスコミに取り上げてもらうことの喜びというのを改めて感じられたような気がしますね。

 プロ野球の球団っていうのは、常にそうやって注目され、話題を提供されている中で、成長していけるなら、どんどんいい方向に向いていくんじゃないかな。注目されてナンボ。応援されてナンボだと改めて感じましたね」

――その中で大入りが40回を超え、優勝した時よりもお客さんが入ったという事実があります。この4年間やって来た中でファンに対する思いとは?

「いつもファン目線でいたいなというのは、自分のONですかね。王さん、長嶋さんの時代から、お客様は神様ですという姿勢の原点を教わってきたと思っていますので、常にファンありきの、ファンを大切にする気持ちというのは、持ち続けてやってきたつもりです。

 うちの選手もそれを理解して、非常に努力してくれているなと。ですから、うちのチームの選手たちの人気っていうのは、ファンサービスといった面でも他のチームにはないものを提供できたのではないかな。提供し続けているのではないかと思います。それも含めこうやって最下位でありながら結果的には、これだけ応援してもらえる結果というのは、僕はプロ野球の球団であるべきだと思います。ある姿だと思います」

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