独走Vのホークス、CSは大丈夫? 終盤戦急失速の要因を探る

終盤に今季ワースト6連敗、柳田不在も響いたソフトバンク

 5勝11敗――。

 これは、今季独走Vを果たしたソフトバンクの優勝決定後のリーグ戦の成績だ。3連敗があり、今季最悪の6連敗もあった。最大で49も上った貯金は143試合終了時点で41まで減っていた。

 ホークス球団としては、南海時代の1956年以来、59年ぶりの90勝到達。圧倒的な強さを誇ったソフトバンクだが、最終盤で急失速した。14日から始まるクライマックスシリーズのファイナルステージに向け、不安はないのか。失速の要因を探る。

○独走優勝の反動

 9月17日での優勝は、パ・リーグ史上最速Vだった。残り17試合は、ただひたすらに、消化試合が続くことになる。大目標としていた優勝が決まってしまえば、緊張感が緩むのは致し方ないもの。CSの初戦まで、約1か月近く間隔が空くことを考えても、高い集中力を維持することは困難だった。

○柳田の不在

 今季、トリプルスリー(3割、30本、30盗塁)と首位打者獲得という史上初の快挙を成し遂げた柳田悠岐。だが、9月26日のロッテ戦(QVC)の初回、イ・デウンの真っすぐが左ヒザ裏の内側に直撃する死球を食らい、途中交代。その後は5試合を欠場し、3試合に代打での出場。3番に座る主砲を欠いた打線は破壊力を失った。柳田が先発から外れた8試合の成績は、なんと1勝7敗。改めて、背番号9の重要性が浮き彫りになった。

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