過去に指名漏れを経験…今秋ドラフトで“破れた夢”に再挑戦する選手たち

ドラフト指名漏れの4年後にドラ1候補となった151キロ右腕

 野球をする者であれば、誰もが憧れるプロ野球選手。今年、シーズン歴代最多記録216安打を樹立した西武・秋山翔吾が高校時代、ドラフトで指名漏れを経験しているのは、ファンの間では有名な話だろう。この秋も積年の思いを1枚の紙に託し、一度は破れた夢に再び挑戦する男たちがいる。

 22日に迫ったドラフト会議。高校・大学生が指名されるにはプロ志望届の提出が義務づけられているが、提出者158人の中に提出が2度目となる名前があった。すなわち、過去に「指名漏れ」を経験した選手である。

 社会人のドラフト候補には学生時代、提出経験した者もいる。そんな過去の苦い記憶をはねのけ、この秋に「〇度目の正直」にかける選手を紹介する。

 富士大・多和田真三郎。最速151キロのストレートを誇り、1位の有力候補に挙げられる大学生屈指の右腕も、4年前に屈辱の経験を味わっている。

 沖縄・中部商時代には甲子園出場こそ叶わなかったが、快速球を投げる182センチの大型投手として知られ、11年夏に沖縄大会で準優勝した。その秋に志望届を提出も、無念の指名漏れとなった。

 だが、ドラフトで最後まで呼ばれなかった名前は1年後、全国に轟くことになる。岩手・富士大に進み、1年秋の明治神宮大会に出場。準々決勝の国際武道大戦でノーヒットノーランを果たした。

 1年生右腕が初の全国の大舞台での快挙。ここから一気にプロの注目を浴びるようになり、押しも押されもしないバリバリのドラフト候補生になった。1位指名が有力で、あとはどの球団が指名するかが焦点となっている。

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