過去に指名漏れを経験…今秋ドラフトで“破れた夢”に再挑戦する選手たち
指名漏れから「アマ球界NO1」へ急成長した捕手、ブラジル出身左腕は「三度目の正直」なるか
社会人の1位候補にも、指名漏れを経験した逸材がいる。トヨタ自動車・木下拓哉だ。巨人が1位候補として検討しているとの報道もあった即戦力捕手は法大4年生だった2年前、指名されなかった。
高知高から東京六大学の名門に進み、三嶋一輝や三上朋也(ともにDeNA)の球を受け、強肩を誇る大型捕手として活躍。13年ドラフトでのプロ入りは果たせなかったが、社会人の強豪・トヨタ自動車に入団すると正捕手の座を獲得。「アマ球界NO1捕手」と呼ばれるまでに急成長した。
特に近年はプロ球界全体で、中日・谷繁や巨人・阿部など、長年主力を張ってきたベテランから捕手の世代交代が進んでおり、人気が高騰した。多和田と同様に指名は間違いなく、今や1位候補の一角に名が挙がっている。
回数という面では、社会人野球の名門・Hondaの仲尾次オスカル投手も、思いは深いだろう。
ブラジル出身の左腕で白鴎大4年生だった12年秋に指名漏れした後は翌年3月にWBCブラジル代表に選出され、日本代表戦でも登板するなど、大舞台での経験を積んた。
指名解禁となった社会人2年目の昨年は指名候補の一角に挙げられながら、大学時代に続いて指名はなし。だが、今年は救援としてチームを支え、社会人野球・日本選手権出場に導くなど、力を磨いた。今年は「三度目の正直」を待つことになる。