白熱するポストシーズン 過去の“まさか”のプレーをMLB公式サイトが特集
1球の怖さやまさかの珍事…信じられない事が起きるメジャーのプレーオフ
次点は1986年のワールドシリーズで起こったまさかのエラー。「バンビーノの呪い」に打ち勝ち、ついにワールドチャンピオンに王手をかけたレッドソックスだったが、同点で迎えた延長10回裏、メッツのウィルソンが放った平凡なゴロを一塁手のバックナーが痛恨のトンネル。結果的にメッツがサヨナラ勝ちした。このまさかの敗戦が尾を引き、レッドソックスは翌第7戦も落とし、ワールドシリーズ再進出まで20年近い年月を待たなければいけない事になった。
また、記事では近年の試合からのチョイスも掲載されている。シリーズ制覇まであと1球に迫っていたレンジャーズが、カージナルスの脅威の追撃の末に敗退した2011年のワールドシリーズや、絶対的守護神として上原浩治が登板したものの、走者と三塁手が交錯し守備妨害の判定でサヨナラ負けを喫した2013年ワールドシリーズでのレッドソックスなども衝撃の結末とされている。
その他にも、折れたバットの破片がマウンド付近に飛んできた際に、それを打者走者に向かって投げ返したクレメンス(2000年ワールドシリーズ)や、バットボーイを務めていたベイカー監督の3歳になる息子が本塁に向かう走者と交錯する寸前に抱き上げたジャイアンツのJ・T・スノーの隠れたファインプレー(2002年ワールドシリーズ)などが紹介されている。
リーグ優勝決定シリーズの火蓋が切っておとされ、ワールドシリーズ進出に向けて熱戦は続くが、まだまだ予想の範疇を超えた出来事が起こる可能性は大いにある。単純な戦力のバランスだけでなく、野球の神様を味方につけて栄冠に輝くのは、果たしてどのチームだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count