ホークスCS圧勝のターニングポイントは? 勝利導いた2人の立役者
工藤監督も称賛した右腕の好投
取り戻した流れを、より強固なものにしたのは、5回だった。先発の武田が連打で無死二、三塁のピンチを招く。清田を三ゴロに打ち取り、1死を取ったところで、工藤監督は動いた。武田を諦め、マウンドに送ったのは、千賀滉大だった。
この千賀、福浦への四球で1死満塁としたものの、150キロ台中盤の剛速球と切れ味抜群のフォークで、デスパイネ、クルーズの助っ人コンビを連続三振に切って取った。
「1番は千賀が点を与えなかったのが、大きかった」と指揮官。絶体絶命のピンチを乗り切る、この右腕の好投が、ロッテを消沈させ、流れを大きくソフトバンクへと傾けさせた。
その後は、シーズン中からチームを支えた鉄壁のリリーフ陣が無失点で切り抜け、延長10回の内川のサヨナラ打へとつながった。ロッテに行きかけた流れを柳田が引き戻した。千賀がソフトバンクに流れを呼び寄せ、そして、内川が試合を決めた。試合間隔が空いていたソフトバンクにとって、初戦をモノに出来たことが、CSを戦う上で何よりも大きかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count