指名順、指名漏れ、ドタバタ…今年は関係者もビックリの「予想外ドラフト」
関係者が予想もつかなかった指名も…慶大・谷田の指名漏れは「大学球界で一番の驚き」
○予想外の指名
ドラフト候補を抱える所属チームには球団側から調査書が届き、各球団の動向の情報が少なからず入る。「A選手はB球団が指名を検討している」などといった噂が漏れ伝わり、直前からメディアを賑わせるのも、こういった背景が要因の一つにある。ところが、そんな関係者をもってしても「予想外の指名が例年以上に多かった」という。
たとえば、明大・坂本誠志郎捕手(阪神2位)、早大・重信慎之介外野手(巨人2位)らは指名は噂されていたものの、予想以上の上位指名に。反対に1位指名の前評判もあったトヨタ自動車・木下拓哉捕手(中日3位)、早大・茂木栄五郎内野手(楽天3位)らは前評判よりも下位で指名された。有力視されていたのとは違うチームから指名された例も当然ある。
関係者の予想もつかなかった指名をしたということは、各球団が巧みに情報の管理を徹底してきたことの裏返しでもある。そんなスカウトたちの努力で指名した選手がどう活躍していくのか、次は球団としての育成力が問われていく。
○予想外の指名漏れ
大学野球関係者が「大学球界では一番驚きの出来事だった」というのが、慶大・谷田成吾外野手が指名されなかったことだ。