指名順、指名漏れ、ドタバタ…今年は関係者もビックリの「予想外ドラフト」

注目を浴びながら指名漏れとなった選手たちは…

「高橋由伸2世」と謳われ、左の長距離砲として東京六大学リーグ現役1位、歴代でも12位の通算15本塁打を放ったスラッガー。プロのスカウト陣も「ボールを遠くに飛ばす能力は今年一番の選手」と評価していた。

 さらに事前には「ある在京球団が指名する」という情報も広まっていたというが、実際には指名なし。日本ハムから6位指名された慶大・横尾俊建内野手が「呼ばれるなら(谷田が)一番最初だと思っていた」とチームメートでも予想だにしていなかった指名漏れとなった。

 もともと、高校、大学と騒がれ続けた選手であり、しかも慶大という名門校の4番。ほかの上位指名選手とのアヤもあり、指名の意思はありながら下位指名では失礼だから、どの球団も指名に踏み切れなかったのではないか――とみる向きもある。

 他にも、俊足強肩のサードとして評価されていた藤岡裕大内野手、高いキャプテンシーを発揮する北村祥治内野手の亜大勢に加え、俊足好打のショートとして注目を集めた立命大・山足達也内野手という大学日本代表3人も指名なし。日大三で甲子園を制した法大のスラッガー・畔上翔、今春に大学日本一となった早大の主将・河原右京内野手も漏れた。

 高校生では、3位以下なら大学進学という条件があったが、U-18W杯で大会2冠に輝いた東海大菅生・勝俣翔貴外野手も名前を呼ばれず。「話題を集めながら、漏れた選手が今年は目立っていた」との感想が多かった。

 そんなドラフトを経て、今年プロ入りへの切符を掴んだのは、育成を含め116人。どんな「予想外」の選手が活躍し、羽ばたいていくのか。それが、今後はファンにとっての楽しみの一つになるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY