いよいよ日本シリーズ開幕 頂上決戦、両軍のキーマンは?
ヤクルトの「打」のキーマンは川端&山田&畠山&バレンティン&雄平ではない?
日本シリーズはシーズン中とはまったく違う雰囲気になる。選手の精神状態に大きな影響を及ぼすこともあるという。
「日本シリーズの初戦の試合開始が近づいてくると、本当に人は変わりますからね。プレーボールがかかった時に、頭が真っ白になる選手もいるでしょう。それは、やってみないと分からないと思います。ただ、中村にとっていいかもしれないのは、敵地スタートなので、初戦は先にヤクルトが攻撃することです。プレーボールでいきなり自分がサインを出さなくてはいけなくなると、真っ白になる可能性もあります。でも、たとえ攻撃が3者凡退に終わろうと、試合が動き始めてから『よし行くぞ!』となるのはいいかもしれないです」
成長を続ける若き正捕手のリードが、ソフトバンクの強力打線をどう抑えていくのか。シリーズの行方を大きく左右することになりそうだ。
また、打者のキーマンについては、ソフトバンクの松田を挙げる。今季、リーグ2位の35本塁打を放ったムードメーカーは、CSではヒット1本に終わり、不安を残した。野口氏は「シーズン中もけっこう振るバッターですけど、CSではそれにも増して振っていた気がする」と指摘。責任感の強い男の「気負い」を心配していた。
「調子が戻っているかどうかですね。内川はCSを見ていると心配ないと思います。そうなると、より(重要なのは)松田ですね。李大浩も悪くない。柳田も怪我明けですけど、彼はいるだけで相手が怖がるので、四球を選んで内川に回せたら、それでいいんです。自分がホームランとかを打って目立つのもいいですけど、短期決戦はそこがいらないですからね」
松田の状態が戻れば、ソフトバンクが誇る強力打線は完璧な状態に近づく。
一方、ヤクルトも2番から川端、山田、畠山、バレンティン、雄平と強力な5人が並ぶ驚異の打線を誇る。野口氏は「5人全員が全然駄目だとはならないと思うんです。最低2~3人は打つと思うんですよ。特に、川端と畠山は心配いらないと思います。川端の天才的な流し打ちは止めろと言われても難しいですからね。山田は徹底マークされる可能性もあるので、これをかいくぐれるか。とにかく全員揃ってだめということはないと思うので、この5人がキーマンではない」と指摘。では、誰が鍵を握るのか。