早くもスカウトの視線は来年へ　「今年以上に豊作」、来秋ドラフト候補は？

サニブラウンにも勝った“韋駄天”も来季ドラフト候補

　ほかには、今春の全日本大学野球選手権で大活躍した流通経大のMAX155キロ右腕・生田目翼、150キロ超の直球と鋭く落ちるチェンジアップを投げる神奈川大の左腕・浜口遥大も上位候補となる。毎年、多くの指名選手を送り出す東京六大学は明大の右腕・柳裕也が人気を集めそうだ。

　地方勢では、今春の全日本大学選手権で16三振を奪った九産大の右腕・高良一輝が高評価を得る。

　投手に比べると野手はやや小粒となるが、それでも日大の遊撃手・京田陽太の評価が高い。東洋大の右のパワーヒッター・笹川晃平外野手、中大の187センチの大型遊撃手・松田進内野手、俊足好打の立大・佐藤拓也外野手らも来年の活躍次第では候補に挙がるはずだ。

○高校生編

　現時点で高い評価を集めているのは、西では創志学園で“松坂2世”と呼ばれる150キロ右腕・高田萌生、履正社のMAX148キロ左腕・寺島成輝、敦賀気比の188センチ右腕・山崎颯一郎。

　東では横浜のエースナンバーを背負う149キロ右腕・藤平尚真、今夏の甲子園で8強に導いた花咲徳栄の左腕・高橋昂也、1年夏から甲子園のマウンドを経験した二松学舎大付の144キロ左腕・大江竜聖ら、投手中心に名前が挙がっている。

　野手で面白い存在なのが、佐野日大・五十幡亮汰外野手。中学時代に野球をプレーする傍ら、陸上の全国大会で100メートル、200メートルの2冠に輝いた。陸上界の新生・サニブラウンにも完勝したという異色の経歴を持つ韋駄天も注目を集める一人になりそうだ。

　それでも、成長段階の高校生はこのひと冬で一気に成長してくる。3球団競合でソフトバンクに1位指名された県岐阜商・高橋純平投手が選抜大会から一気にブレークしたように来春からの活躍が評価の目安になるだろう。