ポスティングの概念を変える可能性も!? バーネットのMLB挑戦の裏側とは

米球界から日本に来た選手が同制度を使って復帰するのは初

 ヤクルトのトニー・バーネットが2日、ポスティングシステム(入札制度)を利用して、メジャーへ挑戦することを表明した。米球界から直接、日本に来た選手が同制度を使い、米球界に復帰するのは初めてとなる。これまでのポスティングシステムの概念を変える可能性がある今回のケースを紐解く――。

 2日に都内の球団事務所で行われた会見で、バーネットは時折、笑みを浮かべながら憧れのメジャーへの思いを口にした。

「夢に描いていたMLBに挑戦するチャンスを頂いてありがたいと思っています」

 今月9日で32歳になる右腕は、メジャーに挑戦する最後のチャンスと捉えていた。2006年のドラフト10巡目でダイヤモンドバックスに入団。09年までマイナーでプレーしたが、昇格はかなわず、10年からヤクルトでプレーしていた。メジャーのマウンドは抱き続けた夢だった。

 だが、球団にとって、今季41セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得した守護神は、来季も必要な戦力である。昨年オフに単年契約を結んだ右腕に対して、7月中旬から残留交渉を行ってきた。

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