マイコラス成功の要因はどこにあったのか? 助っ人の1年目を振り返る
印象に残っている打者は…、「アウトを取るのが大変なバッターだった」
謙虚に物事を受け止めるようになった。「ミートを重視してくる日本ではいろんな球種、ストライクゾーンを広く使わないといけない。空振りを取るために配球、組み立てというものを学んだことが大きい。それをしないと勝てないと気がついた」。メジャーリーガーのプライドよりも、日本で1つでも勉強するという考え方に変えた。
対戦したバッターで印象に残っているのは阪神の福留。「ホームランも打たれた。ヒットも打たれた。とにかくファウルで粘られ、アウトを取るのが大変なバッターだった。ベテランというのもあるが、彼も元メジャーリーガー。アメリカから来てた人との対戦に慣れている」と話す。
粘るだけではなく、粘った後に打ってくる福留のしぶとさを感じ、日本人打者は簡単には打ち取れないという考えを持った。
自分を冷静に、客観的に捉えられたことが13勝の成功につながったといえる。来年は相手も研究してくる。来日2年目、真価が問われる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count