岩隈久志、注目される去就 マリナーズ側はQO検討も「確実ではない」
ヘルナンデスら5選手ですでに年俸92億円、岩隈に19億円を提示するか否か
マリナーズのジェリー・ディポト新GMは岩隈が今年のFA市場でどの程度の条件を手にできるか、また、岩隈が高額の単年契約を受け入れた場合、今季の強化費にどの程度影響があるのかを検討しているという。
34歳という年齢から考えても、長期の大型契約を手にできるラストチャンスとなりそうな岩隈に対し、移籍市場での評価額と同程度の契約に抑えたいマリナーズ。記事では、エース右腕フェリックス・ヘルナンデス、ロビンソン・カノ内野手、ネルソン・クルーズ外野手、カイル・シーガー内野手、セス・スミス外野手の5選手だけで来季年俸が7700万ドル(約92億4000万円)に達するとしており、岩隈の代わりに複数のFA選手を獲得することも選択肢として存在するとしている。
また、14年、15年シーズンと負傷で離脱する期間があった岩隈について、「年齢と頑丈さ」が球団にとっての懸案事項として挙げている。
MLB公式サイトによると、マリナーズがクオリファイング・オファーを出したのは過去に1度のみ。今季ロイヤルズでワールドシリーズ優勝に貢献した指名打者ケンドリー・モラレスに2013年オフに出しただけだという。モラレスはこれを固辞し、開幕後も移籍先が見つからず、ツインズとの契約後、再びマリナーズに復帰した経緯があった。
メジャー挑戦から4年間奮闘したシアトルに愛着を示している岩隈の契約問題はどう決着するのか。その去就には大きな注目が集まっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count