侍J、嶋がサヨナラ打でプレミア12へ 小久保監督「韓国倒してきます!」
最後は主将・嶋がサヨナラタイムリー、8日開幕へ「気を引き締めて戦いたい」
9回は山崎が登板し、無失点に抑えた日本。最後の攻撃、相手7番手アヤラを攻め、1死三塁から秋山のレフト前タイムリーで同点に追いついた。
さらに1死一、二塁から「何とかかえしたい、その気持ちだけ」と嶋がレフト前へのサヨナラタイムリー。「なかなかシーズンでは活躍できていない。久しぶりに打てたのでよかった」と喜びをかみ締める一打で、3-2で勝利を収めた。
プレミア12に向けた強化試合は2戦2勝。マイナーリーグの選手を主体とした編成とはいえ、2013年WBC準優勝の強豪国相手にサヨナラ勝利。WBSC世界ランク1位の意地を見せ、指揮官は8日から始まる開幕に向け「札幌行って韓国を倒してきます!」と力強く宣言した。
ただ、かろうじて追いつき勝利を挙げたとはいえ、格下相手に先発菅野が不安定な投球。打線も終盤までプエルトリコ投手陣に苦しんだ。加えて死球で右手甲を打撲した4番中村は大事を取って病院へ向かう事態となった。主将の嶋は明後日の開幕に向け、「このような戦いをしていてはそんなに甘くは勝てない。気を引き締めて戦いたい」。強化試合は調整の意味合いだけではなく、世界一を狙うチームにおいてもう一度気を引き締め直すいい機会になったようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count