オリ、ドラフト戦略は奏功するか――アマ屈指の長距離砲に“金子2世”も
甲子園沸かせた2人は将来のエース候補
【ドラフト5位 東海大相模・吉田凌投手】
【ドラフト6位 仙台育英・佐藤世那投手】
将来のエース候補。今夏の甲子園優勝、準優勝投手。ここ数年は甲子園のスター選手を獲得していなかったオリックスにとってはある意味、驚きの指名となった。
東海大相模の主戦は小笠原(中日・外れ1位指名)だったが、2年時の評価は吉田が上だった。今年は万全の状態ではなかったものの、直球と決め球のスライダーに磨きをかければ十分に将来のローテ候補になれる逸材だ。
佐藤は決め球のフォークを武器に日本大表の主戦投手として活躍。アメリカ相手に奪三振ショーを見せつけるなど大舞台でも結果を残した。“アーム投げ”を指摘する声もあるが、プロの体を作り土台がしっかりすれば、それほど気にすることはないだろう。
その他にも、ドラフト2位のパナソニック・近藤は140キロ後半の直球を武器にする即戦力投手。今季、ケガ人が相次ぎ崩壊した中継ぎ陣の救世主として期待がかかる。ドラフト8位のジェイプロジェクト・角屋は居酒屋勤務の異色右腕。最速148キロの直球は威力十分で、大化けする可能性を秘めている。
今オフは実績のあるベテランたちがチームを去り、思い切った世代交代を行ったオリックス。新たな歴史を作る若手たちの活躍に注目したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count