侍ジャパン、「5番筒香、6番中田」が機能 小久保監督「そこは変える気ない」
4番から打順を下げて躍動する中田「正直(6番で)楽な気持ちはある」
小久保ジャパンで不動の4番だった中田は今回、大阪桐蔭高の先輩でもある中村が代表入りしたことで、6番に打順を下げている。ただ、本人が「正直(6番で)楽な気持ちはある」と話すように、これがプラスに作用しているようだ。
小久保監督は「打順の並びは、中村を招集した時点で4番(に入れる)と。そうなった時に4、5番を右(打者)で並べるよりも、筒香を入れると最初から考えていたこと。その流れでこの2試合もきた。そこは変える気はない」と説明する。トリプルスリーを達成した3番・山田、大砲・中村の後に筒香、そして絶好調の中田へと続く打線は、今後も相手にとって脅威となりそうだ。
試合中は日本の得点に対して大歓声が沸き起こり、1点リードで澤村が登板した9回には「あと1人!」「あと1球!」とコールが起こるなど、親日派の多い台湾での試合は初戦から大きな盛り上がりを見せた。中田は「こっちでも日本の野球が放送されていて、すごく声援を送ってくれるので、すごく心強いというか、今日もホームくらいの気持ちでやれたので、すごく心強いです」と言う。
中継ぎ陣が課題を残した侍ジャパンだが、指揮官は「勝ち切ったというところが一番良かったところ」と振り返った。その原動力となった中田、筒香の好調さをはじめ、収穫の多い台湾初陣となった。
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清水友博●文 text by Tomohiro Shimizu