元西武の敵将も脱帽の大会タイ18K、巨人ドラ1桜井俊貴は何がスゴイ?
直球は「涌井みたい」、さらに手こずった球種は…
試合後の囲み取材では何度も奪われた三振を繰り返し、信じられないといった表情で振り返った。
大塚監督といえば、ライオンズの黄金期を支えた外野手だった。東北福祉大から90年に西武に入団し、7度のリーグ制覇と3度の日本一を経験。引退後、日本ハムのコーチを経て、今秋から母校の指揮を執っている。
プロで数々の好投手と対戦してきた指揮官でも、映像で研究を重ねてきた桜井の前に手も足も出なかった。「涌井みたいに球持ちが良く、球速以上に感じる」という直球に加え、さらに手こずる要因となったのが「イメージになかった」というチェンジアップだ。左打者から逃げるようにしてストンと落ちる。打者のバットが面白いように、次々と空を切り続けていった。
「真っすぐ、スライダーのイメージが強かったのに、あのボールは……。ゾーンを上げさせても、いいところから落とされるので。あれだけ三振しちゃうと、いいピッチャーは乗っていっちゃう。いいピッチャーを攻略するのに三振しちゃったらダメだ」