西武からFA脇谷加入でどうなる? 2016年の巨人内野陣
古巣復帰が決定的となっている脇谷、二塁争い劇化は必至!?
2013年まで巨人でプレーし、片岡治大のFA移籍の人的補償で西武に移籍した脇谷亮太。34歳のベテランは今オフ、今度はFA権を獲得し、古巣復帰が決定的となっている。
巨人は今季限りで内野のユーティリティープレーヤーだった井端弘和が現役を引退。井端は一、二、三塁、遊撃とすべて守れる選手だった。開幕からしばらくは先発出場が続き、中盤から終盤にかけては阿部、村田、坂本がケガや不振でスタメンを外れた際に、代役をきっちりと務めた。腰痛を抱えながらもそれをプレーでは見せず、使い勝手のいい選手だった。
その井端が抜け、左の代打だった高橋由伸、金城龍彦(両打ち)も引退。脇谷はその欠けた両方の役割をこなせると、球団のニーズがマッチし、獲得する運びとなった。西武での2年間は健在ぶりをアピール。特に今年は118試合に出場し、打率2割9分4厘をマークした。巨人はプロ入り当時にドラフトで指名してくれた球団でもあり、右肘手術をさせてくれた恩義もある。相思相愛と報じられ、近日中に合意するとみられている。
では、脇谷が加入した場合、巨人の内野陣はどうなるのか。
一塁は阿部慎之助、アンダーソン、三塁は村田修一と岡本和真で争う。遊撃は坂本勇人が濃厚。一方で二塁手の争いは脇谷や片岡を筆頭に熾烈を極める。ここで今季、井端以外にセカンドを守った選手と2軍からのチャンスをうかがう選手を見てみたい。