怪物・清宮が高校1年で刻んだ足跡 2015年全打席から見える凄さと課題

際立った勝負強さ、高校3年間で「80本塁打」に届く可能性も…見えてきた課題は?

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清宮の2015年公式戦全成績(2)

 その結果は、38打点、決勝打6本という勝負強さでも見てとれる。しかも、夏の西東京大会から甲子園大会は3試合連続死球を含め、11試合で11四死球。徹底マークを受けながら、安打を積み上げていたことは評価に値する。

 もちろん、ホームランに関しても素晴らしい結果を残した。22本放ったうち、公式戦は実に7本だ。1号は4月18日・関東第一戦。推定130メートルという特大アーチでスポーツ新聞各紙の1面を飾ると、高校野球100年の夏に行われた甲子園大会では史上初となる「1年生2試合連発」を記録。秋の都大会では2打席連発を含む3試合連続(4本)を放ち、夏からの成長を感じさせた。

 ただ、本塁打数に関していえば、10月12日の二松学舎大付戦以降は11月に早実のグラウンドを人工芝化工事を行っているため練習試合ができなかったという報道もあり、加算できなかったようだ。それでも「3年間で80本くらいは打てたらいい」と掲げていた本塁打数は今後、目標に届く可能性は残している。

 一方で、来年以降に甲子園を狙う上で課題を挙げるとすれば「第1打席」だ。通算打率.390に対し、第1打席は22打数6安打、打率・272と落ちる。甲子園大会とU-18W杯に関していえば、10打数無安打。レベルの高い投手になると第1打席から適応することができなかった。

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