リーグ4連覇逃した巨人は多くの主力が契約更改を終了 “厳冬”にはならず!?
長野はプロ入り後初のダウン
◯坂本勇人内野手 2億5000万円(3000万円アップ)
主将に指名され、阿部の離脱で4番も任された。しかし、4月にはふくらはぎの張りで離脱。昨季まで5年連続で144試合に出場してきたが、今季は130試合に終わった。守備で投手陣を助ける場面は多かったものの、打撃は低調な期間が長かった。国内FA権を行使せず、3000万円アップで更改。変動制の複数年契約を結んだ。
◯長野久義外野手 1億7500万円(2500万円ダウン)
打率2割5分1厘は、2013年の2割8分1厘を大幅に下回る自己ワースト。得点圏打率2割4分5厘もプロ5年目で最悪で、52打点はルーキーイヤーと並ぶワーストタイ。年俸ダウンはプロ入り後初となった。
◯山口鉄也投手 3億2000万円(現状維持)
セットアッパーとしてプロ野球記録の8年連続60試合登板を達成。防御率は昨年の3.04から2.73と改善したものの、ホールド数は4年ぶりに「30」に届かず「29」。プロ最多の5敗(4勝)を喫した。だが、シーズン終盤には例年通りの貴重な働きを見せ、現状維持で更改した。
◯菅野智之投手 1億3000万円(2000万円アップ)
プロ3年目で自己最高となる防御率1.91をマーク。しかし、打線の援護に恵まれず10勝11敗と負け越しに終わった。終盤には勝負どころでの黒星もあったが、シーズンを通して新加入のマイコラスとともに先発ローテーションを支え、2000万円アップで更改した。
今後は、4年契約の最終年を終えた杉内俊哉投手の契約更改が行われる予定。巨人移籍後ワーストとなる17試合登板、6勝(6敗)、防御率3.95に終わった左腕は、年俸5億円からどんな額を提示されるのか。他にも、今季年俸9500万円の片岡治大内野手らの契約更改も残されている。
※金額は推定。データはスタッツ・ジャパン提供。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count