ダルと2本柱、驚異のカット打法、ブーちゃん…かつて脚光浴びた選手たちの今

「カット打法」の小兵に、元中日の「ぶーちゃん」も

 高校時代に話題になった選手では、日大・千葉翔太もいる。花巻東時代の13年夏の甲子園、156センチの小さな体で、ひたすらファウルで粘って四球を誘う驚異の「カット打法」を披露し、ベスト4進出に貢献。大会本部から、事実上のファウル打ち禁止の通告をされる異例の展開となった。

 卒業後は日大に進学。現在はレギュラー定着を目指しており、3年生となる来年以降は神宮で再び話題を呼ぶようなことがあるかもしれない。

 最後に紹介したいのが、JR東海・中田亮二内野手だ。亜大から中日に入団。100キロを超える巨漢で「ブーちゃん」のあだ名でファンから愛された。しかし、昨オフに戦力外通告を受け、今年から社会人野球入りした。

 それでも、プロで培った打棒は健在で、今夏の都市対抗にも出場。東京ドームの晴れ舞台で声援を浴びた。現在28歳。まだまだ錆びつく年齢ではなく、社会人での日本一という目標を追いかける。

 トリプルスリー達成やシーズン最多安打記録更新など、何かと話題の多かった今年のプロ野球界。常に注目される選手はもちろんだが、こうしてそれぞれのフィールドで懸命に汗を流している選手に目を向け、声援を送るのも、ファンにとっては一つの楽しみになるはずだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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