前田健太もFA市場の主役の1人に MLB公式サイトが先発3番手扱いで特集
争奪戦の中心はDバックス? グリンキーはナ・リーグ西地区の名門同士の一騎打ちに
日本人投手は渡米後、肘の故障に見舞われるケースが多く、靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)で1年以上の離脱を余儀なくされる場合もある。ただ、米球界全体でも肘の手術増加は問題となっており、日本人投手に限った懸念材料ではないというのも事実だ。
広島が前田のポスティング利用を容認すれば、複数球団による争奪戦になると予想されている。ただ、記事では「マエダの獲得にはダイヤモンドバックスが積極的な姿勢をみせており、デイヴ・スチュワートGMは前田の動向を注意深く観察している」と指摘。これまでも“本命”と見られてきたダイヤモンドバックスを中心に争奪戦が展開されることになりそうだ。
また、プライスの契約が決まり、現在最も注目を浴びているグリンキーについては「ジャイアンツとドジャースのどちらかのチームが有力視されている」と現状を説明。すでにドジャースで圧倒的な成績を残していることを指摘しつつ「観客動員など収入面が好調なジャイアンツもグリンキー獲得に充分な予算を確保している」と、マネーゲームでは互角であると見ている。
さらに、ダイヤモンドバックスのオファーを1度断ったと報じられたクエトは、レッズで実績を残していることから、ナ・リーグ球団との契約が有力と予想。グリンキーの契約が決まった後、争奪戦に敗れた球団が獲得に動くとして「予算があり、先発のランス・リンが(来季は)シーズン全休と報じられているカージナルスも移籍の有力候補」と予想している。
その他、ホワイトソックスからFAとなったジェフ・サマージャについては、古巣カブスなどが獲得に興味を示していると伝えている。
実績のある先発投手が市場に豊富な中、高い評価、そして注目を集めている前田。ポスティングによるメジャー移籍が認められるのを、MLB球団は今か今かと待っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count