グリンキー獲得で衝撃呼ぶDバックス マエケン獲得の動きに影響は?
年平均はMLB史上最高の40億円超え、グリンキー争奪戦を制したDバックス
今オフにドジャースからフリーエージェント(FA)となったザック・グレインキー投手がダイヤモンドバックスと6年総額2億600万ドル(約253億3000万円)で合意したと複数の米メディアが報じた。年平均3430万ドル(約42億2000万円)というMLB史上最高額の年俸でメジャー屈指の右腕を獲得したDバックスは、かねてから獲得の意思を表明している広島の前田健太投手も続いて手中に収めるのだろうか。
デリック・ホール球団社長は以前のインタビューで今オフの補強プランについて明かし、投手陣の強化を公言していた。
「我々のチームは素晴らしい打撃陣を誇っています。補強ポイントは先発投手です。昨シーズン終了後、多くの若いピッチャーを獲得しました。今年はその若い選手を育成するシーズンだと決めていました。育成に関しては4年計画です。例えばロビー・レイ。ルビー・デラロサ、来年はアーチー・ブラッドリー。我々には肘を手術したパトリック・コービンも戻ってきました。先発ローテーションのアンカー役が必要なのです。1番手か2番手の大役を任せ、次のレベルに我々を引き上げてくれるような存在です」
そのDバックスは、ロイヤルズのワールドシリーズ優勝に貢献し、FAとなったジョニー・クエト投手の獲得に乗り出したが、条件面で折り合いがつかずに交渉決裂。しかしここにきて、今季20勝3敗、防御率1・66と圧巻の成績を残しながら惜しくもサイ・ヤング賞で2位に終わったグリンキー(ドジャースFA)というクエト以上の実力者の電撃補強に成功した。
同じナ・リーグ西地区で資金的に圧倒的な優位性を誇るドジャース、ジャイアンツという強豪がグリンキー争奪戦の本命と見られていただけに、Dバックスの獲得はアメリカで衝撃とともに伝えられている。
一方、先発ローテーションの揺るがぬ軸として百戦錬磨の好投手を迎え入れたDバックスだが、メジャーで実績を誇るエース級とは別に、先発投手を補強する方針も明らかにしていた。それが前田だった。