グリンキー獲得で衝撃呼ぶDバックス マエケン獲得の動きに影響は?

豊富な資金力誇るDバックス、グリンキーと契約合意後も先発投手獲得の動き

 Dバックスはグリンキーという絶対的なエースを迎え入れるが、さらに前田獲得が可能となれば、球団社長が話していたように、3番手前後の強化が実現することになる。

 実際、Dバックスは引き続きFA市場での先発投手の獲得を目指していると複数メディアが報じている。米FOXスポーツのケン・ローゼンタール記者は、デイヴ・スチュワートGMと編成部門の最高責任者を務めるトニー・ラルーサ氏が、ジャイアンツからFAとなっている右腕マイク・リークと接触したことも紹介。引き続き先発陣の強化に余念がないとしている。

 グリンキー争奪戦では驚異的な資金力を見せたDバックスだが、その背後には今年2月にテレビ局「フォックス・スポーツ・アリゾナ」と結んだ20年で総額15億ドル(約1845億円)という巨額の放映権収入が存在する。今季の最高年俸はアーロン・ヒル内野手の1200万ドル(約15億円)。若手主体のチーム構成でヒル以外に1000万ドル台の年俸は存在しないために選手の総年俸は比較的低い。グリンキー獲得後も選手の総年俸は1億ドル(約123億円)と程度とみられている。

 グリンキー獲得後もDバックスは前田獲得に必要な最高2000万ドル(約24億6000万円)の入札金と総年俸を捻出するだけの資金力を有していると見られている。ホール球団社長は2年前の田中争奪戦でヤンキースに次ぐ2番目に高い条件を提示しながらも惜しくも獲得を逃したことを明らかにしていた。衝撃のグリンキーとの契約合意で一気にストーブリーグの主役に躍り出たDバックスはこの勢いのままに前田争奪戦に臨み、獲得を実現させるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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