巨人が誇る強力セットアッパー、山口鉄也の復活はあるか
澤村や高木勇も驚く左腕のすごさ、「これを8年も続けられる山口さんは…」
9月13日以降は1点も取られずにシーズンを終えた。終わってみれば、前人未到の8年連続の60登板を達成。斎藤雅樹投手コーチ(現2軍監督)は「彼を信頼しているから使っているし、抑える術を知っている」と話すなど、来季の復活に期待を寄せた。
チームメートも「すごさ」を語る。今年、開幕ローテを守った新人の高木勇人はクライマックスシリーズでは中継ぎを任された。毎日のように肩を作り、いつ出番が来るかわからない気持ちの作り方に四苦八苦し、「山口さんがそれを平然とやっている姿はすごいと思います」と言った。今季からクローザーとなり、60試合に投げた澤村拓一も「これを8年も続けられる山口さんはすごすぎる」と舌を巻いていた。
左腕は昨年のような静養を強いられることなく、すでに来年に向けて力強いボールを練習で投げ始めている。
「筋力強化もトレーニングでやっていきたいです」。32歳。まだ衰える年齢ではない。山口は復活できるのか。今年、60登板も投げられるだけの底力があるのならば、その可能性は十分に高いといえる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count