甲子園圧勝Vから4年 “最強チーム”支えた同級生5人のその後

横尾は現役トップ64打点で卒業後は日本ハムへ、畔上はドラフトで指名漏れ

○慶大・横尾俊建

 高山とともにプロ入りの夢を叶えたのは、不動の「4番・サード」に座っていた横尾だ。高校通算58本塁打のパンチ力で日大三ではもちろんのこと、高校日本代表でも4番に座った。慶大では1年春からクリーンアップを託され、その後は4番も経験。今秋にはリーグタイ記録の4試合連続本塁打を放ち、現役トップの64打点をマーク。長打力、勝負強さを見せた。

 ドラフトでは日本ハムが5位で指名。上位ではないものの、中田翔という右のスラッガーとして最高のお手本もおり、札幌ドームのスタンドにホームランを連発するような選手になるかもしれない。

<六大学通算成績>96試合、330打数82安打、打率.248、13本塁打、64打点、リーグ優勝1度、ベストナイン2度

○法大・畔上翔

 高山、横尾とドラフトでの明暗が分かれたのが、畔上だった。日大三では「3番・センター」として前述の2人とクリーンアップを形成したが、なによりも魅力だったのがチームの統率力だ。小倉全由監督から主将を託され「小倉全由という男の野球が日本一なんだということを証明したい」と宣言していた。行動と言動で牽引する姿は、指揮官も絶賛するものだった。

 しかし、法大では下級生時代から出場しながら打撃面で安定性を欠いた。高校に続いて、主将に就任した今年は秋にリーグ2位の打率.404を残したが、ドラフトでは指名漏れ。社会人野球のホンダ鈴鹿に進み、2年後にプロに挑むことになる。

<六大学通算成績>77試合、243打数71安打、打率.292、3本塁打、38打点、リーグ優勝1度、ベストナイン1度

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