3年前の2冠王も2年連続の低迷…巨人・阿部、復活への条件は?

輝きを取り戻すために「下半身から鍛え直すしかない」

「どちらかというとヘビー級だから、やっぱり年を取るにつれて、トレーニングをどんどん増やしていかないと、こうなってしまうんでね。ストレート、カットボールともに、インコースで結果が出ていない」

 身長180センチ、体重97キロという巨漢のベテランについて「(持ち直すためには)やっぱり下半身から鍛え直すしかない」と言及。「『盗塁できる脚を作りなさい』と言っているのではないんです。鍛えて、強さを取り戻しなさいということだけ。スイングの一瞬の瞬発力が出てくればいい。やっぱり走らなきゃダメですね」と指摘する。

 チームの捕手事情により、来季再びマスクをかぶる可能性も報じられているが、野口氏は今のコンディションでは負傷のリスクもあると懸念を示す。一方で、以前として阿部が捕手を務めるメリットも大きいと見ており、「実績とピッチャーに与える安心感はピカイチ」と評価。来季、攻守で輝きを取り戻すために、まずは下半身の強化が不可欠であると強調する。

 阿部は一塁にコンバートされた今季もチームの危機では捕手を兼務。打撃の中心としてだけではなく、守りの要としても欠かせない存在であることに変わりはない。巨人のV奪還のキーマンが、37歳で迎える新シーズンに向け、今オフからキャンプ、オープン戦とどのように仕上げていくかが気になるところだ。※データはスタッツ・ジャパン提供。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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