NPBから独立リーグへ 戦力外、トライアウトを経て再出発する選手たち
今オフ戦力外選手の新天地が続々と決定、独立リーグに活躍の場を移す者も
今オフ、NPB球団を戦力外となった選手たちが続々と新天地へと羽ばたき始めている。鵜久森淳志(日本ハム→ヤクルト)や白根尚貴(ソフトバンク→DeNA)ら12球団合同トライアウトを経て新たな契約を勝ち取った者もいれば、NPBとは別の舞台で再出発することになった者も出始めている。中には、NPBから独立リーグに活躍の場を求める選手もおり、トライアウト受験者からは今年もここまで数人の入団が発表されている。前ロッテの中後悠平、前阪神の加藤康介、前ソフトバンクの北方悠誠の3投手だ。
今月18日、ルートインBCリーグの武蔵は中後の入団を発表した。26歳の左腕は2011年のドラフト2位でロッテに入団。ルーキーイヤーは27試合に登板し、2勝5ホールドをマークしたが、その後は結果を出せずに今季1軍登板なしで戦力外となった。その後、トライアウトを受験したが、NPB球団との契約はかなわず、今回、武蔵入団が決定。背番号11を背負い、新たな挑戦へと踏み出すことになった。
同リーグの福島も同日、加藤の選手兼投手コーチ就任を発表。37歳左腕は今季、怪我の影響もあり6試合の登板に留まり、オフに戦力外に。2008年、2010年に続き3度目の戦力外通告となったが、「自分の中でまだやれる」とトライアウトを受験していた。過去2度は見事に復活を遂げており、トライアウトの際も飽くなき向上心は際立っていた。2000年のドラフト2位でロッテに入団して以来、初めてNPB球団との契約は実現しなかったが、福島で選手兼指導者として飛躍が期待される。