DeNA筒香、ブレークの裏側にあるもの 目指すべき未来は松井とボンズ!?

意外な“穴”となっている球種も

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2015年 筒香嘉智のヒートマップ

 一方で、47打数11安打(打率.234)と苦しんだのがカーブだ。

 野口氏はこれについて「カーブは軸足に(重心を)残していると一回(頭が)上に向いてしまうんですよね。そうなってしまうと、もうアウト。そこからもう一回(目線を)下げなければいけない。その間にもう球が来てしまっている。9月に話を聞いたんですけど、本人は『どうしても前に出ちゃうから、球が上がらないんです』と言っていたんです。その辺がこの結果にも表れているのかもしれません」と指摘。後ろに重心を残す意識が強い分、カーブのような一瞬、浮き上がりを見せるボールへの対応に課題を残す結果となったと分析した。

 さらに、意外にも“穴”となっているコースがあると同氏は言う。「面白い点を見つけました。スライダーの真ん中が13打数1安打ですね」。

 本来打ちやすいとされる真ん中のスライダーに対して低打率だった筒香。この要因について野口氏は「もしかしたら左ピッチャーかもしれません。(内から入ってくる球を)『来た』と思ったら、ヒュっと曲がった、みたいなね」としつつ、「右ピッチャーのスライダーだけを見れば、あそこが13打数1安打はまずないと思います。左ピッチャーにインコースから曲げられるのが嫌なのかもしれない」と指摘した。

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