DeNA筒香、ブレークの裏側にあるもの 目指すべき未来は松井とボンズ!?

理想の選手像は? 「頂点はバリー・ボンズ。途中にいるのは松井秀喜」

20151221_tsutsugo_chart
筒香嘉智のこれまでの成績

 これらの課題を克服するために、どのような成長が必要なのか。野口氏はかつてMLBを席巻した大打者の名前を挙げながら、今後、筒香が歩むべき未来について解説する。

「(理想のバッティングが出来てくれば、体が前に出ずに)止まって『ガツン!』と打てる。カーブなんて“いらっしゃいボール”になる。バリー・ボンズ(元ジャイアンツ)みたいになれると思うんです。

 ボンズは私が日米野球に出場した時に、佐々岡(真司、元広島)さんとバッテリーを組んで、佐々岡さんが思いっきり腕を振って投げたカーブを、(踏み込んだ右足が)ピタッと止まって『ガツン!』と(東京ドームの)看板直撃のホームランを打ったんです。足を出しただけで、身体が全く出ていかなくて、その時は佐々岡さんと笑うしかなかったですね」

 ボンズ氏はMLB最多の通算762本塁打、2001年にはシーズン73本塁打の最高記録を樹立。晩年は禁止薬物使用問題が持ち上がったとはいえ、球史に残る大記録を打ち立ててきた左の大打者だ。

「(ボンズは今の筒香の)もう頂点ですね。行き着く先はあそこです。本人の考え方をそのまま真っ直ぐ上げていくと、その上にバリー・ボンズ。そしてその途中にいるのは松井秀喜ですね」

 野口氏はそう話す。

 シーズンが終わった現在もドミニカに渡り、ウインターリーグに参加している。“武者修行”を敢行している24歳は、日本を代表する強打者、そして世界でも名を轟かせる存在に駆け上がることができるのか。来季、さらに進化を遂げる姿に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY