巨人、全選手が契約更改終了 4連覇逃した今オフの契約更改はどうなった?
マイコラスも大幅アップで契約延長、複数年契約で変動がなかった高年俸選手も
杉内俊哉投手は17登板で6勝6敗、防御率3.95。股関節の負傷により7月途中に戦列を離れ、10月には右股関節の手術を行った。今年は4年契約の最終年。史上最大の減俸となる4億5000万円減は自ら申し出たものだった。一方の阿部は今季一塁から捕手、故障後は再び一塁へと回り、打率2割4分2厘、15本塁打、47打点。打撃不振で規定打席にも届かなかった。昨オフに続き、2年連続の大幅ダウンとなった。
一方で澤村拓一投手が球団最大のアップに。前年の2倍以上で初の1億円に到達した。今季は守護神に転向し、60登板で7勝3敗、36セーブ、防御率1.32。好成績を収めた右腕は侍ジャパン日本代表にも選出され、「プレミア12」にも出場した。
そのほか、ルーキーの高木勇人投手、戸根千明投手、7年目の25歳、立岡宗一郎外野手ら若手選手のアップも目立った。高木は1年目から先発ローテ入りし、26登板で9勝10敗、防御率3.19。戸根も中継ぎで46試合に登板し、1勝1敗1ホールド1セーブ、防御率2.88と好成績を残した。立岡もシーズン途中から主に1番に起用され、自己最多の91試合に出場。打率.304、14打点、16盗塁とチームを支えた。
また、外国人選手では1年目から13勝3敗、防御率1.32と活躍したマイルズ・マイコラス投手が1億5700万円増の2億4000万円で契約を延長。レスリー・アンダーソン外野手は3500万円ダウンの5500万円で来季の契約に合意している。1年契約が満了したポレダについては、まだ契約延長は発表はされていないが交渉中となっている。
今季は優勝を逃しているだけに例年と比べて大幅なアップは目立たなかったが、若手が結果を残してアップ査定を勝ち取った印象の巨人。一方で、打撃不振となった村田修一内野手が現状維持の3億円でサインするなど、複数年契約のために変動がなかった高年俸選手もいる。高橋新監督のもと、新シーズンは期待通りの働きができるか。V奪還には中堅、ベテラン選手の奮起も不可欠と言えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count