今季リーグ最低打率の巨人は規定打席到達が2選手 坂本&長野の課題は?
得意なはずのインコースの速球も真ん中の高さは打率.133
同氏はまず、89打数16安打の打率.180に終わったスライダーへの対応に着目。「今まで対応し切れていたスライダーに対応しきれなくなった。一目瞭然ですね」と指摘し、その要因として下半身の強化に課題がある可能性に言及した。2014年は同じ球種に対して、115打数32安打の打率.278。倍の安打数を放っていることを考えれば、スライダーへの対応が今季の成績に直結したという見方もできるかもしれない。
また、野口氏は球界屈指とされるインコース打ちの技術が相手バッテリーに研究されているとし、「そうなると、スライダーなどの逃げる球、落ちる球の対策をどのようにやるのかを考えないといけないですね」と改善ポイントを語った。
一方で、そのインコース打ちにも課題があったと同氏は指摘する。ストライクゾーンを9分割したうちのインコース真ん中に投じられたストレートに対して、30打数4安打の打率.133。「ツーシームか、もしくは左投手のクロスファイアーか分からないですけど、これに対して戸惑っている間に、スライダーを投げられた可能性がある」。インサイドに速球、アウトサイドに変化球と投げ分けられることで、相手バッテリーに打ち取られた可能性もありそうだ。