Youは何しに、左腕最速、王超え満弾、216安打…西武の2015年10大ニュース
「モタモタしていられない」雄星、左腕最速157キロ
○8位 FA脇谷移籍、炭谷は残留
2013年オフに巨人へFAで移籍した片岡治大の人的補償で西武に加入した脇谷亮太。同選手はキャリアハイの打率.294をマークした今季のオフにFAを宣言し、巨人復帰を果たした。人的補償となった選手のFA移籍は史上初のケースとなった。一方で炭谷銀仁朗はFA権を行使せずに残留を表明。「決め手は自分の心に素直になろうと思った。もう1回、自分自身、一からのつもりでフルシーズンを戦いたい」と決意を語った。
○7位 雄星、プロ野球左腕最速157キロ
「もう6年目。モタモタしていられない。覚悟を持って今年が勝負です」。1月の始動時にそう語った菊池雄星が9月13日のロッテ戦で自己最速を更新する157キロをマークした。ソフトバンクの左腕・川原弘之が2軍戦で158キロを出しているが、1軍戦ではプロ野球左腕史上最速に。今季は2013年と並んで自己最多タイの9勝(10敗)。来季に向けて15勝を目標に掲げている。
○6位 ルーキー高橋光、松坂以来の高卒新人5連勝&史上最年少の月間MVP
甲子園V投手のドラフト1位・高橋光成が8月2日のソフトバンク戦で1軍デビュー。初戦こそ敗れたものの、2戦目の同9日オリックス戦から5連勝と快進撃を続けた。同23日のロッテ戦では初の完封勝利。8月の5試合で4勝1敗、防御率2.96と好成績を収めた。高卒新人の5連勝以上は1999年の松坂大輔以来、16年ぶり。また、高卒新人月間4勝はセ・リーグでは阪神の藤浪晋太郎が2013年に記録しているが、パ・リーグでは同じく99年の松坂以来だった。また、同月の月間MVPも受賞しており、高卒ルーキーの受賞はパ・リーグでは86年9月の清原和博、99年7月の松坂に次いで3人目。18歳6か月での受賞は松坂の18歳10か月を抜いて、両リーグ通じて最年少となった。今季は通算8登板で5勝2敗、防御率3.07。オフの契約更改では500万円増の1800万円でサインした。
○5位 おかわり、16本目の満塁弾で王超え
中村剛也が8月9日の敵地オリックス戦で8回にプロ通算16本目の満塁弾をマーク。日本記録を更新した。2-0で迎えた2死満塁の場面で、3番手・塚原が投じた2球目、144キロのストレートをレフトスタンドへ。王貞治氏の通算15本を上回り、単独トップに立った。また、7月24日の日本ハム戦では4回にソロ弾を放ち、通算1000安打&300本塁打を同時に達成していた。11月には侍日本代表の一員として世界野球「プレミア12」に出場し、負傷するまで4番に座った。