指名漏れ、4年半ぶり勝利、挑発ポスター、新記録…大学・社会人野球の2015年10大ニュース
来年のドラフト1位候補は早くもプロを圧倒
◯7位 都市対抗野球、日本生命が制覇
社会人日本一を争う都市対抗は、大会史に残る4時間43分の激闘で決まった。日本生命は大阪ガスとの決勝戦で一進一退の攻防を演じ、試合は3-3のまま延長戦に突入。延長14回にようやく2点を勝ち越し、18年ぶり4度目の優勝を果たした。延長14回に突入したのは、実に45年ぶりという熱戦となった。
◯6位 早大、亜大が大学日本一に
大学の全国大会では東京六大学と東都大学両校の強さが際立った。早大は春の全日本大学選手権で3年ぶりの優勝。リーグ戦では春秋連覇を果たし、45度目の優勝で東京六大学単独1位に浮上した。その早大を秋の明治神宮大会決勝戦で破ったのが亜大。延長14回に渡る熱戦は、両リーグの威信をかけた死闘と呼ぶに相応しいものだった。
◯5位 大学日本代表、ユニバーシアード初優勝
7月に韓国で行われたユニバーシアードで大学日本代表は初の金メダルを獲得した。明大・善波監督を指揮官に据え、明大・高山俊ら好選手をそろえて3か年計画で強化してきたことが実を結んだ。唯一、選手たちにとって心残りとなったのが、台湾との決勝戦が雨天中止となり、両国優勝となったことだ。次回、17年の台湾大会は堂々の単独Vを大いに期待したい。
◯4位 創価大・田中正義、プロの若手を圧倒
第5位にランクインした大学日本代表が大会前の壮行試合でNPB選抜戦を開催。そこで創価大の156キロ右腕・田中が見せた快投は衝撃的だった。若手主体とはいえ、プロの打者から7者連続三振を奪い、スカウト陣を仰天させた。秋のリーグ戦ではノーヒットノーランに加え、防御率0.00と偉業を次々と達成。来年は何球団が1位競合するかが注目されている、ドラフトの超目玉候補だ。