巨人は4番、DeNAは1番、中日は3番、広島は…セ各球団が課題とする打順は?
4番で言えば、巨人の流動的な起用法も印象に残る。今年は8人が4番に座るほど、固定できなかった。阿部が53試合、坂本勇人が48試合、亀井善行が17試合、長野久義が11試合、大田泰示が10試合、アンダーソンが2試合、中井大介、村田修一がそれぞれ1試合と決め手を欠いた。
今年はメジャー122発のギャレット・ジョーンズ、高卒2年目の岡本和真の台頭も含め、固定できるかどうかも優勝へのポイントとなる。なお、巨人の8人に続いて4番起用が多かったのは中日、広島の6人。DeNA、ヤクルトは4人だが、筒香、打点王の畠山が安定した数字を残した。阪神はゴメスと福留孝介(15試合)の2人のみと打線に軸があった。
筒香に続いて、セの打順で固定されていたのが同じくDeNAのロペスの「5番」だ。129試合に起用され、割合は90.2%。5番では打率.284、22本塁打、65打点。筒香不在の4番でも7試合26打席で打率.500、3本塁打、8打点と活躍した。DeNAはこの2人だけでなく、梶谷隆幸が「3番」に122試合(85.3%)、バルディリスが6番で110試合(76.9%)と3~6番を高い割合で固定できた。そこには中畑前監督の方針がうかがえる。
ただ、DeNAは1番打者に関してセ6球団の中で最多の9選手を起用。リードオフマンの固定と投手力の整備でシーズンを勝ち抜く力をつければ、V争いも夢ではない。