「限界を超えても」―現役続行を希望も、去就の決まらない“大物選手”たち
キャンプまで3週間切る、大物選手獲得に動く球団はあるのか?
○鉄平外野手(前オリックス)
プロ15年目となった昨オフにオリックスを戦力外に。それでも現役続行を目指し、神戸市内の室内練習場などで練習を継続。2009年には首位打者、ベストナインに輝いたが、2014年に楽天からオリックスへトレードで移籍後は負傷などもあり結果を残せなかった。
「色々と学んだ2年間だった」と振り返った天才打者は「土谷(名字)はまだやれるというところを見せたい」と33歳で迎えるシーズンに向けて強い意気込みを見せている。
○井川慶投手(前オリックス)
2012年にオリックスに加入も4シーズンで29試合に登板、7勝12敗と低調な成績に終わり、昨季は1軍登板なし。オフに戦力外となった。プロ18年(NPB13年)でNPB通算219試合に登板。93勝72敗1セーブ。防御率3.21の成績を残している。
36歳の左腕は昨年12月にブログを更新し、「交渉はエージェントに任せつつ、電話で連絡を取りながら、オファーをいただく朗報を待っている状況です。体調は相変わらず万全で、シーズン後半の常時140キロ台を投げられたときの、体重や動きを維持しており、しっかりとトレーニングできています。このままなら、来春にいい球が投げられると実感できるオフを過ごしています」と現役続行へ自信をのぞかせた。その際に去就決定が春までずれ込む覚悟を見せている。
いずれも一時代を築いた選手ばかりだが、現実は厳しい。キャンプインまで3週間を切ったが、ここから獲得に動く球団はあるのか。それとも、このままユニホームを脱いでしまう選手も出てくるのか。各選手の動向に大きな注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count