2016年“復活候補”1位にダルビッシュ、レ軍で「インパクト与える」

ダルの最初の3年間は「メジャーの歴史で唯一」の記録も

 5位のジェニングスは予想WAR1.8、4位のメソラコは1.9とし、ジェニングスについては今季12本塁打、16盗塁の活躍を予想。メソラコについては昨季、左臀部の故障後、リハビリに失敗し、7月に臀部の骨棘障害などで手術を受けていたことなどを紹介している。

 3位のストローマンからは予想WARが一気に上がり、3.4に。昨年3月の守備練習中に右膝靱帯を断裂した右腕について「ボストンにデビッド・プライスが去ったためにトロントのエースという大きな期待とともにシーズンを迎える」と評している。

 また、2位のウェインライトの予想WARは3.5となっており、昨年4月に左アキレス腱を断裂しながらシーズンの最後に復帰したことを紹介。また13年、14年とナ・リーグのサイ・ヤング賞候補3人にノミネートされ、故障前に25イニングで防御率1・44と好成績を残していたことなども伝えている。

 そして、そのウェインライトをしのいで1位に選出されたのがダルビッシュ。予想WARは3.9となっている。

 寸評では「上記の投手同様にダルビッシュはトミー・ジョン手術からのリハビリを進めていることから、5月までは少なくとも復帰できないと予想されている。新シーズンの一部を欠場することになるが、ダルビッシュはア・リーグ覇者のレンジャーズでインパクトを与えるには十分な時間がある」と評している。

 ダルビッシュはメジャー4年目のシーズン開幕前に右肘靱帯損傷により、トミー・ジョン手術を実施。シーズン全休を余儀なくされたが、記事ではその前の3年間で偉大な歴史を築いたとリポート。「エースはメジャー最初の3シーズンで防御率3・27。わずか545回1/3分で680奪三振も記録している。彼はデビュー3年間で、125イニング以上投げた投手の中で9回当たり最低10三振を毎年記録したメジャーの歴史で唯一の投手だ」と称賛している。

 2013年には野茂英雄氏に続き日本人史上2人目の最多奪三振を獲得した右腕。2016年はそのV字回復に大きな期待が寄せられている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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