選抜甲子園、注目の「21世紀枠」3校を占う 最有力校はどこ?
当時のプレゼンテーションも大きく影響?
長田(近畿)は地元が阪神・淡路大震災で大きな被害を受けており、震災から20年が経過する中で地域防災や地域貢献に向けた人材育成に努めてきた点も評価されている。伝統校・宇治山田(東海)は昨夏に100周年を迎えた甲子園第1回出場校という話題性を持つ。
札幌清田(北海道)は冬場の過酷な練習環境を乗り越え、出雲(中国)は文武両道を実践し、上尾(関東・東京)はボランティア活動に積極的に行う、という点がアピールポイントになる。
しかし、過去には前評判とは異なる学校が選ばれるのは毎年のように起こっている。というのも関係者によれば、21世紀枠校は発表当日の選考委員会で各都道府県高野連の担当者がプレゼンテーションを行うのだが、そこで選考委員の心を掴めば出場切符を掴むこともあるというのだ。プレゼンテーションの巧さも一つの鍵になるかもしれない。
01年の宜野座、09年利府が4強入りしたように台風の目となることもある21世紀枠。いずれにしても、各校はそれぞれの環境下で努力を重ね、各地区の候補に選ばれた学校だ。どこが選ばれたとしても、甲子園での躍進を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count