「ネガティブな気持ち」奮い立たせ復帰2年目へ 広島・黒田が立ち返る原点

25年ぶりV果たすために―黒田博樹の決意

 先日、自宅のあるロサンゼルスで自主トレの様子を公開した広島の黒田博樹投手は、プロ20年目を迎える今季の目標をこう語った。

「1年間、怪我なくローテーションで回りたいという気持ちが強いです」

 8年ぶりの広島復帰を決めた昨年の同時期には「やる以上は2桁は勝たないといけない」と言っていたが、今季は具体的な数字は明言せず。「1年間ローテーションを守る」という先発投手の基本に立ち返ることにした。

 メジャーと日本球界の違いとして、必ず指摘されるのが、先発ローテーションの間隔だ。日本は先発投手6人でローテーションを回し、試合のない日をはさむと、ほぼ1週間に一度投げる計算になる。その一方で、メジャーは試合のない日が少ない上に、先発投手は5人。必然的に先発日の間隔が短くなるため、よりキツそうなイメージが強い。

 メジャー移籍を果たした日本人投手は、このスケジュールに慣れるまでに苦労すると言われたり、登板間隔への適応を不安視されることもある。だが、日米両方を経験する黒田は「(日本でも)アメリカと変わらず1年間しっかりローテーションを守って投げていくっていうことは、すごく大変なことでしたし、そんな簡単なことじゃないなっていうのは、また改めて感じました」と復帰1年目を振り返った。

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