「ネガティブな気持ち」奮い立たせ復帰2年目へ 広島・黒田が立ち返る原点

優勝果たせなかった昨季「力になれなかった部分もたくさんあった」

 もちろん、2月10日で41歳を迎える年齢も関係しているだろう。「年齢的にもなかなか万全な状態でマウンドに上がることは難しくなってくる」と話すように、昨季はシーズン半ばに怪我で戦線離脱。疲れがたまるシーズン後半の「9月、10月が苦しくなってきた」という。

 経験はあるものの、7年間慣れ親しんだメジャー球やマウンドから、日本の公式球やマウンドに順応することも、「当然分かっていたこと」と言うものの、思った以上に時間がかかった。新たな環境の中で「アメリカのような感覚で投げていると結果がでないと感じましたし、打者のアプローチ一つにしても全然違う感じを受けた」と浮かび上がった課題。ベテランの経験と嗅覚で対処法を探ったが、「思うように(投げられるように)なったかもどうかも分からない。でも、慣れなくても結果は出さないといけないんで、何とか自分の中で1年やれたかなってくらい」と決して満足はしていない。

 優勝を期待されながらも果たせなかった昨季は「力になれなかった部分もたくさんあったので、すごく悔しいシーズンだった」。25年ぶりの優勝を果たしたい今季こそ、チームのために何ができるか考えた時に浮かび上がった答え。それが「1年を通じてローテーションを守る」という基本だった。

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