巨人・高橋由伸監督がまもなく始動 注目の1年目、G歴代監督はどうだった?
王氏&堀内氏は1年目3位
○1984年 王貞治 3位
助監督として藤田政権を支えて84年に監督に就任。1年目は67勝54敗9分けで3位。2年目も3位。3年目は2位と頂点は遠かった。優勝したのは1987年の就任4年目だった。就任1年目の84年は篠塚利夫が打率.334で首位打者を獲得。西本が17勝、江川が13勝したが、優勝した広島に8・5差をつけられた。
○2002年 原辰徳 1位→日本一
長嶋政権からバトンを受け取った。松井秀喜の巨人在籍最終年となったこの年、原巨人は86勝52敗2分けで優勝。日本一にも輝いた。2度目の監督就任は2006年からだったが2度の3連覇を含み、トータル12年で7度の優勝、3度の日本一となった。
○2004年 堀内恒夫 3位
初年度は小久保、ローズを補強し、ペタジーニ、阿部、高橋由ら超重量打線を誇ったが、投打のバランスがかみあわず。打線はリーグトップの259本塁打を放つも、チーム防御率は同4位。71勝64敗3分けだった。05年は助っ人が大誤算。62勝80敗4分けと大きく負け越し、5位とBクラスに低迷。原監督に再びバトンを渡した。
就任1年目から優勝、日本一もあれば、長嶋監督のようにいきなり苦渋をなめるスタートもある。その時のチーム状況にも大きく左右されるが、今年は打撃強化を最大のテーマとしてスタートしなくてはならない。常勝を求められる巨人軍だが、忘れてはならないのは高橋新監督が現役を引退してまで決断した監督のポジションだということ。強い意志で就任している。1年目の成績はどうなるかは分からないが、たとえ結果が出なかったとしても、長い目で見守る姿勢も必要となってくるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count