巨人にとって「最大の補強」に? 元選手が語る名コーチ田代富雄の“人間力”
内田コーチは1軍へ、田代氏に期待される役割は…
リーグ優勝を逃した巨人の課題は、言うまでもなく昨年リーグ最下位の打率.243に甘んじた打撃力の向上だ。売りにしていた本塁打数も、同4位の98本。次世代のスラッガー育成が急務となっている。
1軍の打撃コーチには、昨年まで2軍で打撃コーチを務めた内田順三コーチが就任。田代氏には2、3軍で若手の育成に期待がかかる。これには野口氏も「内田さんもいるわけですよね。このお2人がいるのは満点ですよ」と太鼓判を押す。名コーチの加入は、チームづくりを長期的に見る上で、巨人とっての「最大の補強」といえるかもしれない。
新設された3軍を含め、文字通りチームの「底上げ」を図る今シーズン。1軍定着を目指す岡本和真、和田恋ら若手有望株、そしてブレイクが期待される大田泰示、中井大介ら高い潜在能力を持つ打者は多く、田代氏の指導には期待がかかる。1軍ではあるが、昨年は打撃低迷に苦しんだかつての教え子・村田修一も復活を期している。
これからチームはキャンプ、オープン戦とシーズンを戦う上での土台作りの期間に突入する。球界屈指の「育成力」と「人徳」を併せ持つ名コーチは巨人でどのような指導を見せるのか。その力が発揮される時が来る。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count