今季はメジャー昇格目指す戦いも熱い? 日本球界から続々とマイナー契約
川崎、村田は今年もマイナーから昇格狙う、過去にはボーグルソンのような成功例も…
◯ヘスス・グスマン内野手(カブス)
メジャー通算403試合出場で25本塁打ながら、3Aでは通算打率3割2分2厘の実績を持ち、昨オフに広島に年俸1億円プラス出来高の好条件で加入。開幕戦は4番で先発したものの、出場機会を確保できず、34試合出場、打率2割3分、3本塁打、12打点で戦力外に。オフにカブスとマイナー契約を結び、メジャー昇格を目指すことになった。
また、すでに米国5年目となるものの、川崎宗則内野手はカブスとマイナー契約。メジャーキャンプに招待選手として参加し、昇格を目指す。12年のマリナーズ、13~15年のブルージェイズと過去4年も全てマイナー契約でスタートしながら、メジャー昇格を勝ち取った。カブスの内野の層は厚いが、トロントではムードメーカーとして絶大な人気を誇った男の活躍に期待がかかる。カブスでは、マートン、グスマンとともにメジャーの舞台を目指すことになる。
昨季メジャーデビューを果たしたインディアンスの村田透投手も、再び昇格を目指す。昨年は3Aコロンバスで27試合に登板し、15勝4敗、防御率2.90と安定した成績を残した。10年オフに巨人から戦力外通告を受けて渡米し、1Aから約5年半かけてメジャーデビューを掴んだ苦労人。今季もマイナーで着実に実績を残し、昇格を掴み取りたいところだ。
阪神、オリックスに在籍し、09年オフに自由契約となったライアン・ボーグルソン投手は、その後、フィリーズとマイナー契約。戦力外となり、エンゼルスともマイナー契約を結んだが結果を残せず、メジャー昇格を果たせなかった。しかし、翌11年に古巣ジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャーキャンプに招待選手として参加。この年、開幕直後に昇格を果たし、先発ローテーションに定着して13勝をマーク。オールスターにも選出されるなど、確固たる地位を築いた。昨年までの5シーズンで48勝を挙げ、今季はパイレーツでプレーする。
今季、日本球界からマイナー契約で海を渡る選手も、ボーグルソンのように厳しい争いを勝ち抜いてメジャーの舞台に立つことが出来るか。その動向に春季キャンプから注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count