新しい目標が成長を後押しする 侍選出の巨人・戸根の進化
さらなる飛躍が期待される2年目左腕
巨人の戸根千明投手(23)が侍ジャパン日本代表に追加招集されることが発表された。侍ジャパンは3月に台湾代表との強化試合(5日・ナゴヤドーム、6日・京セラドーム)に臨む。プロ2年目の戸根は昨季46試合に登板。1勝1敗5ホールド、1セーブ、防御率2.88をマークし、巨人に不可欠な中継ぎ左腕となった。今年も昨年以上の活躍が期待されている。
権藤博投手コーチは、腕の振りやストレートの速さを絶賛し、招集を決めた。140キロ中盤のストレートを内角に思い切って投げていく投球スタイル。昨季は新人とは思えないハートの強さを見せていた。「マウンドでは絶対に(相手に)負けたくないという思いは持っています。マウンドだけではないですけど」。闘争心を隠そうとしないところも、戸根の武器である。
巨人は昨年、戸根千明と高木勇人の両新人投手が開幕から活躍した。高木勇は開幕からローテーション入りを果たし、5連勝するなど脚光を浴びた。ヒーローインタビューで「僕は僕です」という名言を残し、一躍、巨人の人気選手となった。
そのお立ち台を楽しく見る人もいたが戸根は違った。「ヒーローインタビューを受けている高木さんはまぶしかった。自分も必ずあそこに立つ」と誓い、約10日後にお立ち台に上がることになった。