DeNAを「一流の組織へ」 ラミレス流人心掌握術が早くも効果!?
「一流の組織」作りへ地道な努力
ラミレス監督自身、01年に来日し、13年間に渡ってNPBでプレー。最初は一人の新助っ人として日本の野球に順応するために腐心した。「相手投手の分析に何よりも力を入れていた」といい、外国人初の2000安打を達成。その経験を余すことなく伝授できるのは「できることなら日本でキャリアを終えたい」というロマックにとっても大きな心の支えとなっている。
指揮官は昨年末に米国へ帰った際、エレラ、モスコーソら助っ人のもとへ自ら足を運び、コミュニケーションを図った。さらに新助っ人のロマック、ペトリックには直接電話をかけ、激励の言葉をかけたという。
また、年始には山口に電話し、開幕投手を通達したことが話題を呼んだ。現役時代は派手なパフォーマンスが印象に残っているが、こうした地道な姿勢で信頼をつかむべく努力を重ねている。
「80勝以上してリーグ優勝」を目標とし、「選手、コーチ、スタッフ全員が一丸となって、一流の組織になること」を掲げるラミレス監督。10年連続Bクラスに沈むチーム改革のため、その手腕をグラウンド内外で発揮していく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count