オリオールズ金賢洙、OP戦25打席目で“MLB初安打” 内野安打でようやく1本
遊撃内野安打で初ヒット、指揮官は姜正浩を引き合いに「順応するべく取り組んでいる」
「6番・DH」で先発したこの日も、2回の第1打席はニゴロ。4回の第2打席で死球を受け、23打席目でようやく“メジャー初出塁”を果たしたが、6回の第3打席は中飛に倒れていた。
そして、待望の“メジャー初ヒット”が飛び出したのは、1-4で迎えた7回。2死満塁で打席に立つと、メジャー40人枠に入っている左腕パゾスの初球を三遊間に転がした。遊撃手が打球を掴んだが、金賢洙は一塁まで懸命に走り、間一髪でセーフ。“メジャー初ヒット”は内野安打で、初打点もマークした。
記事によると、金賢洙は「みんなが初安打を祝福してくれたよ」と振り返り、「今日がベストだとは思っていない。まだ自分には披露できる実力がある。もっと引き出そうとしている」と誓ったという。
また、ショーワォルター監督が韓国出身の姜正浩(パイレーツ)も昨春のスプリングトレーニングで同じように24打数1安打という不調な滑り出しをしながらも、最終的には打率.287、15本塁打を記録し、新人王投票で3位につけたことを引き合いに出しているという事実も紹介。指揮官は「パイレーツにいる人間と姜正浩について話をしたんだ、どれだけスロースタートだったのかを。我々が考慮しなければならない点は、彼が現在、順応するべく取り組んでいるということだ」と話している。
試合は4-4の引き分け。オリオールズはオープン戦初勝利を挙げることは出来なかったが、金賢洙のタイムリーもあり、何とか引き分けに持ち込んだ。金賢洙はこの日の1安打で、オープン戦は24打数1安打1死球1打点で打率4分2厘、出塁率8分となっている。まさかの超スロースタートとなった韓国屈指の好打者は、ここから巻き返すことが出来るだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count