【高校野球】敗戦を力に変えられるか 1回戦屈指のカードの観戦ポイントは?

13年前の出場と同じ対戦となった秀岳館

 また、前回出場の記憶を呼び起こすチームもある。13年ぶりに出場する熊本の秀岳館高校だ。

 九州王者として優勝候補の一角に挙げられている。松下電器(現パナソニック)の監督や高校野球中継の解説などでも知られている鍛冶舎巧氏が監督に就任し、初めての甲子園での采配となる。同氏は大阪の強豪ボーイズチーム・枚方ボーイズの元監督でもあり、当時、全国制覇したメンバーが同校に集まっていることも注目されている。

 1回戦の相手は埼玉・花咲徳栄高校。13年前、2003年の初出場の時の相手も同じだった。当時とメンバーは違うが、野球部にとってみてはこちらもリベンジだ。

 2003年の1回戦では秀岳館は上農洋輔投手、花咲徳栄は現在チームの投手コーチではる福本真史投手との投げ合い。上農が145球、福本が184球の熱投だった。秀岳館は2点を先取したが、7回に同点に追いつかれた。8回に勝ち越すも、すぐに追いつかれ、試合は延長戦へ。13回1アウト二塁で上農が力尽き、サヨナラ負けを喫している。今回実現した花咲徳栄との再戦は、スタンドで応援するOBも熱が入るだろう。

 20日から開幕する選抜大会。このような見方で試合を観戦するのも1つの楽しみかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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