【高校野球】今年のセンバツは“左腕の春”に? プロも注目する逸材がズラリ
今年は宝庫? プロも注目する左腕の春
2016年、いよいよ球春到来。プロ野球開幕より前に、例年より早く第88回センバツ高校野球が開幕する。各校とも甲子園練習が始まり、着々と本番モード。21世紀枠対決あり、伝統校対決ありと話題性に富む今大会。注目すべき点にハイレベルな左腕が多いことが挙げられる。
左投げは、右投げに比べて絶対数が少ない。そのため、チームにとって貴重な存在となる。ボーイズやシニアなど中学レベルで能力の高い左腕がいると聞けば、強豪校は取り合いになるほどだ。プロでも左腕投手は重宝され、いつの時代も必要とされている。まずは今年のセンバツに出場するプロ注目の左腕を紹介したい。
○高橋昂也(花咲徳栄・埼玉、3年)181センチ、83キロ
17日の練習試合・大商大堺戦では3安打完封と開幕に向けて調子が上がっている。直球は150キロ近いスピードを誇り、カーブ、フォーク、ツーシームなど多彩な変化球で三振の山を築く。秋の公式戦では48イニングを投げ、55奪三振。防御率は1・50。昨夏の甲子園でも登板し、優勝した東海大相模(神奈川)に敗れている。大会4日目の第3試合で優勝候補の一角で九州大会王者の秀岳館(熊本)と対戦する。
○高山優希(大阪桐蔭・大阪、3年)180センチ、72キロ
こちらも150キロの直球を投げる好投手。秋の公式戦では10試合に投げて6完投。防御率は1・84と安定感は抜群。昨年の明治神宮大会では神宮球場で自己最速(145キロ)を更新するなどスピードは魅力。ただ球速にそこまでこだわりはなく、常勝の大阪桐蔭のエースらしく、テンポよくチームを勝利に導くことが大前提。こちらもドラフト上位候補としてスカウトが目を光らせる。