マーリンズのチェンが初の開幕投手 元中日左腕が大役を任される理由とは
「我々はこれがチームを前進させるための良策だと分かっている」
「ホセは間違いなく主役なんだ。彼が開幕投手になりたいのは知っている。だが、我々はこれがチームを前進させるための良策だと分かっている。ホセも問題ない」
記事によると、マッティングリー監督はこう語り、若きエースを6日のタイガース戦2戦目に投入することを明らかにしたという。
右肘にメスを入れて昨年復活したばかりのフェルナンデスの投球制限については、球団首脳と代理人のスコット・ボラス氏が対立したという。最終的に、今季は180イニングを目処とすることに決まったと記事では説明。チェンを1番手にして、フェルナンデスをローテーションの2番手に据えることで、心身ともに負担を軽減する狙いもあるようだ。
チェンは、台湾出身選手では2008年の王建民(当時ヤンキース)以来の開幕投手となる。オリオールズの4年間では117試合に先発し、46勝32敗、防御率3.72。計706回2/3を投げるなど安定した成績を残した左腕は、5年総額8000万ドル(約90億円)という大型契約でマイアミにやってきた。
中日で投手としての基礎を築き上げたチェンが、メジャー5年目で晴れのマウンドを踏みしめる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count