「現状維持では意味がない」 元巨人・村田透、“肉体改造”で今年もMLBへ
メジャーデビュー戦で掴んだ確かな自信、「無理な世界じゃないな」
肩・肘を休めたことも、さらに強くなるための“準備”だという。
「インディアンス側も『しっかり休めないと先がないから』とも言っていたので。5年間ずっとやりっぱなしですし、インディアンスと話したら『体をいったんリセットしないとスピードも上がらないし、落ちていくだけだ』と。実際に、2年目、3年目くらいの時に少し(スピードが)落ちた。そこからちょっと上がってきた感じなので、そうするのが一番かなと」
しっかりと体を休めた分、「まだ調子が100%ではない」と言う。一方で、“肉体改造”の効果は早くも感じている。「力が伝わる感じはありますね。それが本当にマッチしてるのか分からないですけど、タイミングがあった時はバーンと行くので」。新たな体で「まだ上と下が合わない時とかは多い」というものの、モノに出来れば大きな“進化”となりそうだ。
ドラフト1位で入団した巨人を戦力外となり、スカウトの目に留まって飛び込んだ米球界。5年をかけて、昨年6月28日のオリオールズ戦でメジャーデビューを果たした。村田は「そこで得たものは、無理な世界じゃないな、ということです」と言う。
「確かに(レベルは)すごいですけど、全然やれないことはないな、というのは自分の中でも掴めました。やっぱり甘い球がいったら打たれますけど、時には甘い球を放っても自分の球が勝つことがあった。そこは自分にとって得たところでもありますし、すごく自分にとって大きな点だったと思います」